二日目
朝2時に悪夢で目が覚める。
再び寝込むものの、また、悪夢で目が覚める。
なぜか今日はいやな感じ。
もう一度、寝込み、5時過ぎ起床。
5時半、宿を出発。
船の中で、同行のN氏とどこへ行くか相談したが、
「わしゃ、どこでもいいけん、あんたの上がりたいとこでいいよ」と言ってくれた。
夕食で船長が言っていた「鯛なら大森のケナシ周り。メガネで80オーバーが出たよ。」
との言葉を思い出し、憧れのメガネに上がることにした。
今から5年前、3人で大森に渡ったとき、私はベッドへ、残りの2人はメガネに上がった。
そのとき、このメガネで70オーバーの鯛が上がり、一度は行ってみたいと思っていた場所。
波は高くはないが、時折ウネリがある。
そのため、メガネへの磯付けはなかなか時間を要し、積み下ろしに手間取った。
周囲の切り立った断崖に囲まれ、雰囲気はすばらしい。
潮の色は黒く、いかにも大物がいそうな感じがした。
しかし、足場は非常に悪い。通し釣りをするには、平らなところがないので、テントは無理。
クーラーさえ、置きにくい。
私が、先端の足場の悪いところへ立ち、N氏は高いところへ立つことにした。
ガイドブックの通り、底カゴ12ヒロでスタート。
潮は、ケナシに向かってトロトロと流れ、ガイドブックの通り。
数投目、ウキがスパッと入る。
合せを入れようとしたとき、ウキがポヨ~ンと出てきた。エサトリか?
その後、近場でベラがかかる。
そのベラが今日の唯一の釣果となってしまった。
底カゴでは、ウキが立つ前にサシエがなくなる。
そこで、樽カゴタッチャンに変更。
ハリスも7号から5号へと落とし、7ヒロと長く取った。
しかし、樽カゴでもあっという間にサシエがなくなる。
大物・青物がくればエサトリも消えると信じ、ひたすら打ち返す。
N氏も同様に三点を振ったり底カゴにしたりしていたが、当りは出ない。
刻々と納竿が迫ってくる。
11時過ぎ、突然西風が強くなり、少し早いが片付けとした。
メガネ・・・・帰りの船を待つN氏
クロミバエ
北の鼻・ベッド・・・・ベッドへは、K先生が渡っていた。
釣果・・・悲しい貧果