かご釣り日記

かご釣りにこだわり、真鯛を狙って、島根半島(野井、瀬崎周辺)と隠岐の島前での釣行記でしたが、野井の渡船屋さんが廃業したので、次のホームグラウンドを探索中です。

2010年10月

第4回 隠岐遠足

今回の遠足は、別クラブの大会に席が空いているとのことで、

いつもの相棒N氏と混ぜてもらうことになった。

船は、いつもの松尾丸。

前日、電話連絡があり、出発は、兄、弟同時に6時出船だから、

希望の磯を言ってくれとのこと。

N氏に電話で相談すると「あんたに任せる」と一言。

電話を受けたときは、四国へ出張中だったので、

ネットも使えず、状況がわからなかった。

N氏に状況を聞くと、東風が強い。

とのことだったので、

国賀は、ダメそうなので、「スヤ鼻の本場」と希望を伝えた。



土曜日、出船1時間前、すでに、セメント前には2~30人の人が、待っていた。

相棒の到着を待ち、お世話になるクラブの世話人に挨拶すると、

「スヤ鼻、頼んであ~よ!」との言葉。

思わず頬が緩み「ありがとございま~す!」


行きの船は、結構揺れ、同じクラブのM君は、ゲ~ゲ~やっていた。



いよいよスヤ鼻到着。

10時で帰る先客がいたので、ゆっくりと準備。

風は、東風とのことだったが、回り込んでくるせいか、南から強烈に吹いてくる。



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9時ごろ、先客が帰る準備をしだしたので、カゴ釣り開始。

潮は、ゆっくりと赤灘方向へ動いている。

竿は、ガマ3号、カゴは12号、道糸6号、ハリス6号4.5ヒロ。

棚は、カゴまで9ヒロからスタート。

2投目、ウキが、なじむと、ポコンと飛び出てきて、スパッと消しこまれた。

よし!と思ったが、合わせる前に、ポコンとウキが出てきた。

エサトリなのか?

もう一度と思いながら、何度も同じポイントへ打ち返すも、

反応なく、エサトリの餌食に。

10時半、N氏と遅めの朝食?いや、早めの昼食。

N氏は、食べ終わると、テントの中へ。

私は、釣り再開。



11時半、状況は、変わらないのに、

前触れもなくいきなり、ウキが消しこまれた。


合わせを入れると、根係のような重さ、

直後、ズルズルに緩めてあるドラグを一気に引き出した。

走りが止まると、寄せにかかるが、再び走る。

3回走らせたあと、ドラグをほんの少し閉め、寄せにかかる。

明らかな真鯛の引き。

魚のパワーを竿で受け止めると、心臓がバクバク、頭に血が上っていくのがわかる。

何度も走らせたのが、よかったのか、白い腹を見せて浮き上がってきた。

腹を見せていたため、一発でタモで掬うことができた。

それにしても、秋の真鯛は良く引く。



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磯でメジャーを当てると、65cm。

しかし、次の日検量すると、62cmしかなかった。

氷で絞めるとやはり縮んでしまう。


その後は、イサキを1匹追加しただけで、夕方に。


夕方になれば、風も落ちると思ったが、一向に落ちない。

エサトリが消え、サシエが残りだす。

くるぞ、くるぞと念じながら、ウキに集中。

すると、スパッと消しこまれる。

この瞬間が堪らない。

しかし、手ごたえ軽く、35cmくらいの小鯛だった。

いよいよ、夜釣りに突入。

ところが、前回と同じくアジの登場。

これが、難関。かわせない。

集中力を欠いてきたのか、N氏は、8時にテントに入ってしまった。

私は、逆に、アジをお土産にしようと、せっせとアジ釣りをした。

ただし、真鯛仕掛けなので、効率が非常に悪い。





10時、潮が走り出す。

かなりの速さで、セワキ方向へ向かって流れていく。

サシエが残る。アジが消えた。いよいよだ。


100m以上延々と流す。

すると、かすかに見えていたケミホタルが、見えなくなった。

上がってきたのは、30CMのイサキ。

巻き取るのが、大変。途中何度か手を止めないと手がだるくなってもたない。

何度か、当たりがあったものの、巻き取る途中、口切れでばらしてしまった。


11時半、ウキがなじんで、すぐ、ケミホタルが勢い良く消しこまれた。

手ごたえは、軽かった。易々と寄ってくる。

しかし、磯際に来たとたん、突然走り出した。

下へ、下へと突っ込む。

瀬に入られてはヤバイので、ドラグを絞め、浮かせにかかる。

ハリスが4.5ヒロなので、あと少しが浮かすことが出来ない。

仕方なく、ハリスをつかみ浮かせることに。

何とか、魚体は見えた。タモに手を伸ばし、手に取ろうとしたとき、

ハリスが、岩に引っかかった。

気持ちが焦って、タモで掬おうとするが、魚が、岩に張り付いて掬えない。

強く引っ張ると、「ブチッ」切れた。

ヤバイ、魚は、白い腹を見せているものの、反転しようともがいている。

慌てて、掬おうとするが、タモが回転して、掬えず。

タモを一度戻し、再度、伸ばしたとき、魚が反転。

その下へ、うまく差込み、何とか確保。

メジャーを当てると、59cm。



12時過ぎ、まだ、潮は、勢い良く流れている。

50mくらい流したとき、ウキが半沈み。

合わせを入れると、重い。ただ重い。

まったく、頭を振らない。走らない。

おそらく、アカミズかボッカのでかいやつだろうと、

ハリスをつかんで、引っこ抜いた。

ヘッドライトに照らされたのは、なんと、楽に50cmオーバーの真鯛。





同じ真鯛でも、個体差が大きいのが、改めてわかった。

最初に走るやつ。

瀬際で走るやつ。

まったく走らないやつ。こいつは、最後まで寝ぼけていたのかも知れらい。




今回は、いろいろな魚種が釣れ楽しめた。

真鯛62cm、59cm、55cm、45cm、小鯛4枚 計8枚。

イサキ、3枚

ゴマさば、50cm、30cm 2本

ネリゴ1枚

アジ10数匹。

朝7時出発の時点で、いいポイントはあきらめていた。




兄船長の船は、後部座席は、硬いベンチシートだったが、

リクライニングシートに改造されており、

行きの航行は、べた凪で非常に快適だった。



ダイキン兄船長によると、夜中に北風に変わるので、国賀方面にわたっても、

夕方には、赤灘方面へ磯変えするとのことだった。

ならば、最初から赤灘上がることにした。

船長には、空いていれば「スヤ鼻」、だめなら「スヤ鼻の東」と伝えた。


やはり、スヤ鼻は、人がいたので、スヤの東へ上がることにした。

ここは、春にも来たところで、今回で2度目。

連れのN氏のお気に入りの場所。

足場が非常によく、雨をしのげる岩陰があり、テントを張れる平らな場所がある。

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ただし、釣れたことはない。


N氏は、前回と同じ位置に釣座を構えたので、私は、スヤ鼻の方へ少し歩いて行き、

スヤ鼻のすぐ手前へ釣座を構えた。



スヤ鼻東

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スヤ鼻中
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スヤ鼻には、3人いた。

先端に一人、その両脇に一人づつ。

手前の釣り人の遠投力を観察し、その届く距離の20~30M潮下へ狙う。

すると、その手前の人のウキが入った。

ゆっくりと合わせた瞬間、のされそうになった。

竿を起こそうにもなかなか起きず、そのままゴリ巻き仕出した。

当然、ブッツン。竿先が跳ね上がった。

それを見て、こちらも、テンションアップするも、

ウキに反応が出ない。

そのうち、スヤ鼻の先端、その手前と、順次竿が曲がる。

型は、小さいが真鯛のようだ。

潮は、上げ潮。こちらが、スヤ鼻の潮下になるので、有利なはずだが、

一向に当たらない。

昼前、スヤ鼻の当たりも遠のいたので、早めの昼飯とし、

少し、昼寝をすることにした。


2時前から、釣り再開。

潮は、相変わらず上げ潮。

2時半、初めてウキが入る。

手ごたえ軽いが、それでも竿をたたくので、真鯛と確信。

上がってきたのは、手のひら大の真鯛。

時合いなのか、スヤ鼻でも竿が曲がっている。

そして、同サイズをもう1枚追加。

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ボーズ脱出!




その後は、潮が止まり、エサ盗り地獄。





夕方6時、薄暮のゴールデンタイムに1枚追加。

8時にイサキ、真鯛を追加。

その後、アジが釣れだし、アジを交わせない。

このころ、N氏に大鯛の当たりがあったものの、ハリス切れ。

手前まで寄せてきて、

大声で私を呼んだらしいのだが、

まったく聞こえず、

タモいれできずにもたもたしている間に、ハリスが切れたらしい。



10時、突然の土砂降り。

ここで、休憩し、N氏と夜食タイム。

N氏に勧められ、ワンカップの熱燗をのんだのが、失敗。

話を弾み、もう1杯。

雨も上がり、釣り再開。

しかし、酔いが心地よく回り、眠くなり、ギプアップ。

テントに入ると、すぐ熟睡。



3時、テントを照らすサーチライト。

何事かと、飛び起き、テントから顔をのぞかせると、

松尾丸が、そばによってきており、「大丈夫か~~~」との声。

とりあえず「大丈夫~~~」と返事した。

テントから出てみると、大波がドドンと打ちつけ、ドワ~~と飛沫を上げている。

えらいこっちゃ!

撤収なのか?

慌てて、松尾丸に電話すると、

「波が高く回収できないので、朝まで高いところで待機してて」とのこと。

このとき、他では、クーラーが7、8個流されたらしい。

どうしようもないので、再度、テントへ戻り、再び夢のなかへ。


目が覚めると、明るくなっていた。

慌てて時計を見ると、6時半。

朝のゴールデンタイムをのがしてしまった。

外へ出てみると、かなりの強風。しかし、波は夕べに比べれば、かなり落ち着いている。

朝飯をとってから、ゆっくりと釣り再開。

北からの強風のため、竿を持っているのがやっと。

潮は、昨日とは逆の潮。スヤ鼻へ向かって流れている。

エサトリは相変わらずすごい。

10時過ぎまでがんばるが、アイゴが1枚釣れたのみ。

誰か、いい情報はありませんか?





雨の隠岐遠足に、なりそうです。


土曜日は、7時出港だそうです。


1級ポイントは、まず無理だろうと思われるので、

赤灘のどこかへ上がれたらいいのだが・・・

ついでに、ボクシングの話を少しだけ。


強すぎた人。

エドウィン・バレロ。


確か帝拳ジムだったかな?

一度も負けずに死んでしまった。

すごい美人の奥さんを刺し殺し、

留置所で首を吊って死んだ。

なぜか、すごく深く苦しいものを感じる。

残された、子供は、今どうしているのか。



あまりにも強く異次元の強さだった。

出入りの早さ、パンチの硬さ。

強気。

全試合KO勝ち。


アメリカ進出で、億万長者も目の前だったのに、


残念で仕方がない。




いよいよ来週は、隠岐遠足だが、・・・・天気が、やばい!!

先週は、江戸へ4日も行ってきた。

何しに?



ある資格を取るための研修なのだが、

これがまったくのサムライ商法ってやつ。

受講料が高額!その上、合格率が10数%と難関!


講習内容は、試験とはかけ離れた、大学や研究所の先生の自分の研究成果の自慢話。




講義が終わってから、釣り以外のもうひとつの興味の対象である格闘技を観戦してきた。

江戸へ行くと時間があれば格闘技の殿堂「後楽園ホール」へ向かう。

その日やっていたのは、ボクシング東日本新人王準決勝。

会場に入ると、すでに3試合目。

重量の軽いミニマムから順番にミドルまで12階級、12試合が行われていた。

ボクシングの会場の空気は、プロレスなどとは全然違い、

一部の観客だけ、やたら熱い。

対戦している選手個人の応援団というか、身内や友達の集まりだけがやたら熱している。

その選手の試合が終わるとゾロゾロと帰ってしまう。

したがって、試合が進むにしたがって空席が目立っていき、

メインイベントには、空席が半分以上になっている。



新人王戦なので、全部4回戦つまりC級ボクサー。

技術は未熟。ガードがへた。

逆にそれが面白い!

殴るのは本能でできるが、ディフェンスは、技術が必要。

ノーガードで打ち合い、1発当たれば逆転KOもある。

メインの試合はミドルの最重量のクラスだったが、

ほとんどディフェンスの出来ない選手が、ボコボコになりながら、

ラッキーパンチ1発で逆転ko。

勝利者インタビューでも「勝てるとは思いませんでした」

の言葉に、場内は笑いの渦に包まれた。


特に飛びぬけた選手はいなかったが、

一人だけ、軽量なのだが、すごいパンチ力の選手がいた。

パンチの当たる音が、重量級のようなドスン、ドスンと会場に響き渡る。

その音に、観客からは、オオオオ~~とどよめきが上がる。

しかし、パンチが大振りすぎて、ミエミエなのでガードされて当たらず、

小さいパンチを内側からコツコツと当てられて、判定負けだった。


今頃は、アマでの実績があれば、C級を飛び越えるので、

新人王では、すごい選手は見られないのかもしれないが、

それはそれなりに、楽しいのだ。

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