第4回 隠岐遠足
今回の遠足は、別クラブの大会に席が空いているとのことで、
いつもの相棒N氏と混ぜてもらうことになった。
船は、いつもの松尾丸。
前日、電話連絡があり、出発は、兄、弟同時に6時出船だから、
希望の磯を言ってくれとのこと。
N氏に電話で相談すると「あんたに任せる」と一言。
電話を受けたときは、四国へ出張中だったので、
ネットも使えず、状況がわからなかった。
N氏に状況を聞くと、東風が強い。
とのことだったので、
国賀は、ダメそうなので、「スヤ鼻の本場」と希望を伝えた。
土曜日、出船1時間前、すでに、セメント前には2~30人の人が、待っていた。
相棒の到着を待ち、お世話になるクラブの世話人に挨拶すると、
「スヤ鼻、頼んであ~よ!」との言葉。
思わず頬が緩み「ありがとございま~す!」
行きの船は、結構揺れ、同じクラブのM君は、ゲ~ゲ~やっていた。
いよいよスヤ鼻到着。
10時で帰る先客がいたので、ゆっくりと準備。
風は、東風とのことだったが、回り込んでくるせいか、南から強烈に吹いてくる。
9時ごろ、先客が帰る準備をしだしたので、カゴ釣り開始。
潮は、ゆっくりと赤灘方向へ動いている。
竿は、ガマ3号、カゴは12号、道糸6号、ハリス6号4.5ヒロ。
棚は、カゴまで9ヒロからスタート。
2投目、ウキが、なじむと、ポコンと飛び出てきて、スパッと消しこまれた。
よし!と思ったが、合わせる前に、ポコンとウキが出てきた。
エサトリなのか?
もう一度と思いながら、何度も同じポイントへ打ち返すも、
反応なく、エサトリの餌食に。
10時半、N氏と遅めの朝食?いや、早めの昼食。
N氏は、食べ終わると、テントの中へ。
私は、釣り再開。
11時半、状況は、変わらないのに、
前触れもなくいきなり、ウキが消しこまれた。
合わせを入れると、根係のような重さ、
直後、ズルズルに緩めてあるドラグを一気に引き出した。
走りが止まると、寄せにかかるが、再び走る。
3回走らせたあと、ドラグをほんの少し閉め、寄せにかかる。
明らかな真鯛の引き。
魚のパワーを竿で受け止めると、心臓がバクバク、頭に血が上っていくのがわかる。
何度も走らせたのが、よかったのか、白い腹を見せて浮き上がってきた。
腹を見せていたため、一発でタモで掬うことができた。
それにしても、秋の真鯛は良く引く。
磯でメジャーを当てると、65cm。
しかし、次の日検量すると、62cmしかなかった。
氷で絞めるとやはり縮んでしまう。
その後は、イサキを1匹追加しただけで、夕方に。
夕方になれば、風も落ちると思ったが、一向に落ちない。
エサトリが消え、サシエが残りだす。
くるぞ、くるぞと念じながら、ウキに集中。
すると、スパッと消しこまれる。
この瞬間が堪らない。
しかし、手ごたえ軽く、35cmくらいの小鯛だった。
いよいよ、夜釣りに突入。
ところが、前回と同じくアジの登場。
これが、難関。かわせない。
集中力を欠いてきたのか、N氏は、8時にテントに入ってしまった。
私は、逆に、アジをお土産にしようと、せっせとアジ釣りをした。
ただし、真鯛仕掛けなので、効率が非常に悪い。
10時、潮が走り出す。
かなりの速さで、セワキ方向へ向かって流れていく。
サシエが残る。アジが消えた。いよいよだ。
100m以上延々と流す。
すると、かすかに見えていたケミホタルが、見えなくなった。
上がってきたのは、30CMのイサキ。
巻き取るのが、大変。途中何度か手を止めないと手がだるくなってもたない。
何度か、当たりがあったものの、巻き取る途中、口切れでばらしてしまった。
11時半、ウキがなじんで、すぐ、ケミホタルが勢い良く消しこまれた。
手ごたえは、軽かった。易々と寄ってくる。
しかし、磯際に来たとたん、突然走り出した。
下へ、下へと突っ込む。
瀬に入られてはヤバイので、ドラグを絞め、浮かせにかかる。
ハリスが4.5ヒロなので、あと少しが浮かすことが出来ない。
仕方なく、ハリスをつかみ浮かせることに。
何とか、魚体は見えた。タモに手を伸ばし、手に取ろうとしたとき、
ハリスが、岩に引っかかった。
気持ちが焦って、タモで掬おうとするが、魚が、岩に張り付いて掬えない。
強く引っ張ると、「ブチッ」切れた。
ヤバイ、魚は、白い腹を見せているものの、反転しようともがいている。
慌てて、掬おうとするが、タモが回転して、掬えず。
タモを一度戻し、再度、伸ばしたとき、魚が反転。
その下へ、うまく差込み、何とか確保。
メジャーを当てると、59cm。
12時過ぎ、まだ、潮は、勢い良く流れている。
50mくらい流したとき、ウキが半沈み。
合わせを入れると、重い。ただ重い。
まったく、頭を振らない。走らない。
おそらく、アカミズかボッカのでかいやつだろうと、
ハリスをつかんで、引っこ抜いた。
ヘッドライトに照らされたのは、なんと、楽に50cmオーバーの真鯛。
同じ真鯛でも、個体差が大きいのが、改めてわかった。
最初に走るやつ。
瀬際で走るやつ。
まったく走らないやつ。こいつは、最後まで寝ぼけていたのかも知れらい。
今回は、いろいろな魚種が釣れ楽しめた。
真鯛62cm、59cm、55cm、45cm、小鯛4枚 計8枚。
イサキ、3枚
ゴマさば、50cm、30cm 2本
ネリゴ1枚
アジ10数匹。