2時出発の浜吉丸。
荷物を載せる前、すぐに、乗船名簿に飛びついた。
いいポイントに入りたいからだった。
かなり前から、北風が吹くことが分かっていたから、
KY先輩と、どこへ行こうか悩んでいた。
船長に、鯛が釣りたいというと、
「朝8時に、指定が空きますから、高場へ上がってください」
「北風が吹くといってるけど大丈夫?」
「大丈夫でしょう。」
「なら、指定席」
大丈夫という言葉を信じて、とんでもなくひどい目にあってしまった。
4時半、「二股大島高場」にKY先輩と二人で磯上がり。
この時は、まだ波は1mくらいだった。
すぐに、指定席の釣り人に挨拶に行った。
フェリーで来て2泊したとのこと。
釣果は、大鯛は無し。イサキがそこそこ釣れたとのこと。
8時には、フェリーで帰るとのことなので、
浜吉丸に電話して、「荷物を指定席に移したいから、来てくれ」というと
「8時に迎えに行くから、その時に!」との答え。
とりあえず、高場で竿だし。
潮は、ジワジワと手前によってきて、小島との水道へ引かれていく。
これじゃ、ダメ。
潮は上げていないと、希望なし。
やる気が、しょぼしょぼと消えていった。
6時ごろから、北風が吹きだす。
徐々に、波が高くなり、うねりも出だす。
KY先輩が、「やばいけん、荷物を高い所へ上げよう。」
波は、どんどん、足元に迫ってくる。
8時までが、長かった。
8時になると、待ちに待った、船が見えた。
まずは、指定席の釣り人の回収。
大波に煽られ、寄せては返し、寄せては返し
何度も付け直し、10分くらいで回収。
次は、私たち。
と思ったが、しばらく、船は様子見。
「この船では付けられないから、大きなふねがくるから、待ってて。」
と言って、小島の釣り人と回収しだした。
回収に10分くらい掛かったが、そのうちの一部。
木の葉のように揺られ、巧みに船首を振りむけ、
わずかに磯へ船首を付けた瞬間、飛び乗る。
何度も繰り返し、少しずつ荷物を受け渡す。
何とか、全員回収。
あっちは、回収されたが、我々は置き去りになった。
不安のなか、待っていると、船が見えてきた。
拡声器から、「島の南側に、荷物を運んでください。厳しいけれど、頑張ってください!!」
うっそ~~~!!!!
私は、膝に水が溜まっており、この釣行事態が不安だった。
KY先輩、足取り軽く、下見に行ってくれた。
難所が、何か所もあるので、最初の難所まで、荷物を何度も往復しながら運んだ。
クーラーは、20KGくらいあるので、二人で運んだ。
運び終わると、次の難所までと、繰り返した。
1時間以上かかって、何とか、南側まで運搬。
膝はパンパン。汗がダクダク。息も絶え絶え。
ようやく、船に乗ることができ、ほんとに安心した。
磯替えは、松島方面へ。
空いているのは高場と仲泊。
どちらがいいと聞かれたので、高場を選択。
着くと昼前。
潮は、左から右手前へ、突っ込んでくる。
サシエは瞬殺。おそらく、エサトリだらけ。
膝が痛いので、高場の本場は先輩に譲り、
膝に負担の少ない、高場の南側の少し入った岩に乗った。
膝を曲げると痛いし、釣れる雰囲気がないので、昼飯と昼寝。
夕間詰め、本日の初めての当たり。
30cmのイサキ。
そして、30㎝オーバーのオナガぐれ。
そして、イサキを一匹追加。
これで終了。
当たりが途絶えたので、
晩飯で、ビール。
疲がどっと来たので、無理をせず、テントへ。
2時半、起床。
とりあえず、仕掛けを投げ込むと、ケミホタルが海中に引き込まれた。
手ごたえは、軽い。イサキの20㎝ちょっと。
日の出までに、イサキを4匹追加。
明るくなると、エサトリの猛襲。
昼まで、一つも当たり無し。
今日は、膝がこれ以上ひどくならないよう、病院へ行った。
注射3本。48㏄の水を抜いてもらった。
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